知識の地図を作る
先日、情報デザイン分野のパイオニア 須永剛司 教授の退任展にお邪魔してきました。
1990年代から情報デザイン分野で教鞭を執られ、来春東京藝大の情報・設計研究室をご退任なさるとのこと。
この退任展をきっかけに教授とその研究について知りました。
藝大の門のプレート。威厳と迫力を感じます。
プレートのある門から信号挟んだ側敷地内の陳列館という建物での展示。二階三階が吹き抜けになっていて外の光が取り込まれる素敵な造りの建物。
これまでの研究内容をパネルにして展示してありました。
私が目下取り組み格闘する内容やアイデアと近いものが既に20年以上前から研究対象だったことに驚き、またスマホってもうちょっとこう、やれることありそうなのに、、と漠然と思っていることが既にプロトタイプとして形になっていたことに驚いたり。
これが、スマホ誕生以前に描かれた情報デバイス。
情報デザイン分野を開拓されてこられた実績に敬意を表しつつ、
その後を継ぐ者としてしっかりやっていこう、いける、と一人励みに感じていたりしました。
その会場内に著作の閲覧ブースがあり、そこに
「月刊 百科 1999年8月号 知識の地図を作る 情報デザインとは何か」という題の教授の寄稿のコピーがありました。
思考を頭の外で表現すること
文字だけで伝える道順と絵図を使って伝える道順の違い
知識は知るだけでなく行うことと合わせて初めて人の生活と結びつく
こういった内容が書かれ、私の思考を進めてくださるものでした。
頂いていいとのことだったのでありがたく貰って帰りました。
最後のほうの一文を抜粋させていただきます。
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地形を図示したものが地図だとすると、知識や概念の世界を表現、あるいはナヴィゲートするようなもの、それによって、人々がそれらの知識や概念を使って活動(Doing)できるというような「地図」をつくることが、情報デザインの大きなテーマといってもいいでしょう。
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まさに。この実現をしていこうと思います。
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