ビジョンマップ

目下会社の生産性向上のための企画を進めているところ。


同僚から最終的にはどうしたいんですか?という質問をもらい、それを絵にできていないことに気づいたので作りました。


業務用ソフトウエアメーカーなので、顧客となるユーザーと開発者が製品でつながっているという視点から描きました。

ユーザーにとっては業務を気分よく早くできることが価値。

開発者にとっては開発を気分よく早くできることが価値。


それを要素にわけ、情報デザインが活きてくるエリアにフォーカスします(字が青いところ)。

処理が早いとか実装が早いとかは多分に技術的な問題なので除外。


で、それぞれに対するシンプルで本質的な施策を打つ。


会社ではとてもたくさんの人がとてもたくさんのことをしています。

が、それらの中には状況が見えないがゆえに非効率を生んだり

そもそもの目的があいまいだったりぶれているから迷走したり

という部分も多分にあります。


それらをすっきりさせ、意味のある事、価値を生むことに力を使うようにする。

そういった力のかけ方の軌道修正で、生産性って大きく変わるように思います。


それを会社で実現していく。その羅針盤となるマップです。



・・・それならもっとオシャレに、とか

デザイナーなんだからもうちょい表現に凝ってもいいでしょう、

とか思っちゃいますが、そこはコスパだと思います。


正しく伝わり、まあまあ整っていると思われればいい。

ビジョンマップを作るのって、UIデザインの経験が豊富な人じゃなくていいはずです。

経営者だったり職人さんだったりスポーツのチーム監督だったり5年前の私だったり。


そんな、資料作成やUIの訓練を受けていなくても作れそう、っと感じられるものがいい。


情報デザインはアートでもファッションでもないのです。

伝わるための表現のスキルというのはありますが、それは美しさとか自己満足に走ってはいけない。


デザインに自信がある人の陥りやすい罠として、「かっこいいもの作りたい」というのがあると思います。

自分の腕に自信があるしそもそも好きだし。


でもそういう人の作ったものって、常人からみるとすごく距離がある。

”私にはこれは作れないな”

”このカッコよさ出すのにかなりの時間かけてそう”

そういうふうに思える、コンセプトマップとかビジョンを示したポスターみたいのとかがありますが、それは私の本意とは違います。


情報デザインは、

古くは読み書きそろばん、今ならPC操作、

あるいは言葉遣いや身だしなみなどと同じように、

誰もができて普通、というタイプのものだと思っています。


相手に情報を届ける。

そのためのたしなみとしての体系化されたスキル。


それが当たり前になることを目指して。

INFO DESIGN

"情報の地図作り"にまつわる活動をあれこれやっています。

0コメント

  • 1000 / 1000