正しさと新しさとモレがないことと

本屋さんマップを手掛けてから肌身にしみること。

それは、


役立つ情報というのは

「正確であること」

「最新であること」

「網羅されていること」

が満たされている必要がある、ということ。


本屋があるという情報をもとにそこまで足を運んだのに、場所が違う(正確でない)

もう閉店していた(最新でない)

良く知っている店が二つも三つも載ってない(網羅性が低い)


となってしまっては、信頼できず、役に立ちませんね。

しかしこれ、なかなか大変。わかっちゃいたけど。


企業のホームページも、NAVITIMEも、天下のGoogleも、

上記に照らすと完璧ではありませんでした。

てっきりこれらの情報リソースならメンテは万全だと思っていたんですが、

そうでもないという現実を知りました。


かく言う自分のマップも、未掲載の店がまだあります。


情報は生もの。集めた瞬間から劣化は始まります。

こう書くと生鮮食品みたいですね。


生鮮食品なら、確立された管理手法、厳しい廃棄基準などがあるんでしょう。

情報に対してもそういうものが整備されていくことでしょう。

最近「この記事は掲載されてから1年以上経過しています」みたいな表示を見ることが増えました。

これもその一環ですね。


自分の発信する情報に対しても、せめて自分なりの管理手法と基準を設け、

順守しつづけられるといいなと思います。


いまいち弱気な言い回しなのは、それが大変だと知っているから。


立ち上げ当初は鮮度最高ですし熱意も高い。

でも安定してくるとほかに手を広げたり興味の対象が変わってきて、

地味なメンテは後回しになりがちになる。

わかっちゃいるけど手が回らない。

そんな罪悪感から、さらに目を背けがちになっていく。

そうやってメンテされなくなるのです。


自分が仕事で書いてきた資料の多く、いや大多数がそのパターンだから、知っているのです。


インフォメーションデザイナーとしては乗り越えたいテーマの一つです。


ちょっと今はまだ糸口がつかめていませんが。

INFO DESIGN

"情報の地図作り"にまつわる活動をあれこれやっています。

0コメント

  • 1000 / 1000