IAシンキング - 情報デザイン本 #1

IAシンキング Web制作者・担当者のためのIA思考術 - 坂本 貴史 (著)


デザイン関連の本というと、

・ポスターやサイトなどの実例を集めたもの

・色、フォントなどの説明

・出版、印刷をベースとした解説もの

が多く出版されています。


一方で、

・それらの優れたデザインをどうやって作るのか?

について触れた本は非常に少ない。


私、2014年にデザインの仕事に就いたのですが、その時点で「どうやって作るのか」という視点で

書かれた本はこちらともう一つだけでした。


情報の構築の仕方についての言及という点では実に勉強になる一冊です。


章立てはこんな感じ。


IAというスキル

情報分類とメニューの最適化

サイトストラクチャの理解

ナビゲーションパターンと用法

ユーザー行動と画面設計

ワイヤーフレームの設計

ケーススタディ



それぞれの解説だけでなく、演習、コラムという構成になっています。

演習は、お題に対して「思考のプロセス」「回答例と解説」が用意されていて、

そこが勉強になりました。


出来上がったデザインの事例は多く見かけますが、それをどうやって作ったのか?

どんな観点で考えていけばいいのか?

について実例をもとに思考練習ができるという書は、私の知る限りこれだけ。


今仕事で法人向け業務ソフトのデザインを手がけているんですが、最初は

どういう設計にすればいいか、何をどう考えていけばいいのかが全くわからず困窮していたんですが、この本のおかげでその思考の道筋がつけられたように思います。


読むだけでなく演習もやったことで身についたし、やっぱり自信になりました。


UXデザイン、情報設計、画面構成、といった「サイト設計」について、

「体系的に学びたい」「アートな側面じゃなくて理論として知りたい」「センスと経験じゃないはずだ」と思ってる方(まあ私がそうなんですが)におすすめです。



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