Webサイト設計のためのデザイン&プランニング - 情報デザイン本 #2
Webサイト設計のためのデザイン&プランニング~ドキュメントコミュニケーションの教科書~ Dan M. Brown (著)
ちょっと難しいですが、サイトをどう構成すべきか、情報の構築のしかた、といった「設計」に踏み込んでくれている本。
章立ては以下。
1. イントロダクション
2. ダイアグラムの基礎
3. ペルソナ
4. コンセプトモデル
5. サイトマップ
6. フローチャート
7. ワイヤーフレーム
8. 成果物の基礎
9. デザインブリーフ
10. 競合分析
11. ユーザビリティテストプラン
12. ユーザビリティテストレポート
ひとつひとつのトピックに対して、その目的などの理論の解説と、実際の仕事でのあるあるの紹介が豊富です。
全編通して組織で働くデザイナーとしての視点で書かれており、運用や成果物の披露などの実務的ノウハウがふんだんです。ちょっとそこにこだわりすぎかな?という印象はあったり、あまり関係ないなーと思う事例などもあったのですが、掲載事例の豊富さがそれを補います。
へー、そういう視点もあるんだ。そんなことがあるものなんだー。ふむふむ。と読み進めたことで、全体として知識量が底上げされた感覚があります。
例えば、7. ワイヤーフレーム の章での見出し構成がこう。
■1 ワイヤーフレームとは・・・・・・
●ワイヤーフレームを作る狙い
●ワイヤーフレームのユーザーは誰か
●ワイヤーフレームを作るときの作業規模
●ワイヤーフレームが活躍するタイミング
●ワイヤーフレームの見た目
ってな調子です。
デザイン界でよく聞くキーワードの「実際のトコロ」の感覚をつかんだ気にさせてくれる、という点で自信がつきました。
触れられているキーワードを索引から抜粋します。
インフォメーションアーキテクト
カルーセル
グリッド
グローバルナビゲーション
コンセプトモデル
サイトマップ
シナリオ
フローチャート
ページのレイアウト
ペルソナ
ワイヤーフレーム
実際はもっともっとあるんですが、例えば上記のような言葉たちについてしっかりした解説と実利用の観点での例示などがなされている本ってなかなかないので、理解を深めるのに役立ちました。
サイト設計についての情報に飢えていて少しでも吸収したい!と思う人におすすめな、ガチめの一冊です。
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