トイレのサイン - 身近な INFO DESIGN #4

デザイン用語で「サイン」といったら代表格がこれ。案内表示です。


駅の構内図や矢印を使った出口案内、トイレの表示など、万人にわかる表現を用いたガイドをサインといい、その設計を「サインデザイン」といいます。


また、このトイレの案内のように情報を絵で表現したものは「ピクトグラム」。

非常口のマークなどもそうです。


これまた、情報をわかりやすく伝えるための情報デザインのひとつ。


このトイレマーク、1964年の東京オリンピックで外国の選手のために国立競技場に表示されたのが始まり、なんだそうです。


よくできてますよね。


男女を、その服装の形状と色で区別。

間に仕切り線を入れることで別室であることを表現。

男女が別になるといえばお風呂かトイレ。

競技場や駅など公共施設の中で看板出して表現しているとすれば風呂というより、まあトイレ。


ということで、万人に伝わるようになっています。

とはいえ海外旅行者など、これに見慣れていない人からすると「それっぽいけどそうかな?」と思いそうです。

そこで、


・お手洗という言語も表記

・Toiletsという英語も表記


これにより伝達力は向上します。


それに加え、障碍者でも使えるだれでもトイレの車いすマーク。

車いすマーク単体ではなく男女マークと合わせて表現してあることで、トイレとわかります。


これだけで100人中100人にパーフェクトに伝わる、というわけではないでしょうが、

少なくとも一度理解すればもう大丈夫。離れた場所からでも言葉が読めなくてもいけます。

実に洗練された情報デザインです。

INFO DESIGN

"情報の地図作り"にまつわる活動をあれこれやっています。

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